私を生んでくれてありがとう
昨日は私の誕生日であると共に、母の命日
母の命と引き換えに生まれてきた私。
幼かった兄に、「お母ちゃんを返せ!!」と包丁を突き付けられた事もありました。
「お前なんか生まれてこなければよかった!!」と怒鳴られた事もありました。
父が「増由美(まゆみ)が生まれてくるより、わしゃぁ増美(ますみ)に生きとって欲しかったよ…」と幼い私が眠っていると思って、祖母と話しているのを聞きました。
私はこの世に生れてこなければよかった子なんだ・・・
誰からも、家族からも祝福されず、産まれてきてしまった子なんだ・・・
そう悟ったのは僅か4歳。今の私の娘himeと同じ年でした。
誰からも望まれず、産まれてきてしまった自分を呪う日々。
しかし、祖母から聞かされた母の想い。
母体の状態考えるとこの子は諦めた方がいいと医師に言われたにも関わらず、それでも絶対に産むと・・・大丈夫、無事出産するよ!と・・・
しかし、早期胎盤剥離という胎児がまだ子宮内にいるのに胎盤がはがれてしまう症状が起こり、私が産まれ、その2時間後に母は私を抱くことすらできず、逝ってしまったのです。
早期胎盤剥離は、妊婦の1%程度に起こっている症状で極めて予測困難で、胎児に酸素が供給されないため、胎児死亡率は30~80%と極めて高いそうです。母体の死亡率は1~2%程度のはずなのに・・・
私が生き残り、母が亡くなってしまったのです。
そして、子供が生き残ったとしても、酸素が供給されない状態が続くので、脳に障害を持ったり体に障害を持ったりする例が非常に多いにも関わらず、私は紫色で、泣き声もあげれず、瀕死の状態で産まれきたそうですが、奇跡的に何の障害もなく、五体満足に生きさせてもらっています。
これも全て、母が、自分の命に換えて私を守ってくれたのだと思っています。
だから、私は誰からも望まれず産まれてきた自分を呪っている場合じゃないと気付きました。
母の命まで私は生きる。
私が生かされた意味を絶対に無駄にしてはいけない。
私は私にかかわる人全てに「あなたに会えてよかった」と思ってもらえるように生きたい。
それが母の命への供養だと、そう思うのです。
そして、常々言っているように、私が母のもとへ逝く時、「楽しい人生だった。生まれてきて良かった。」と微笑んで逝きたいのです。
それが母の命に換えて与えてくれた命をまっとうする事だと思っています。
だから、私は幸せになる事に妥協をしません。
そして、私に出会えてよかった。と言ってくれる人の声、心、笑顔・・・それらが全て、母の供養になると思っています。
だから、私は、私にかかわる人全てをを幸せにしたい。身近な人からになるけれども、「あなたに会えてよかった。あなたが生まれてきてくれてよかった。」と思ってもらえるように・・・
私の一生が母への供養だから。
貴女の命を無駄にしない。
私を生んでくれてありがとう。
また一年、がんばるね。
おめでとうとメールをくれた方、プレゼントを送ってくれた方、誕生日を祝ってくれた方、私に出会って良かったと思ってくれた方・・・みなさん、ありがとう
その心が母の供養となります。心から感謝します。心からありがとう。
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